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第二回 第四話


TTの笑顔で振った目に、我々は凍りついた。



キタ。

夜鳴き屋

なのだ。
駐車場が四台分程度しかなく、カウンターのあのラーメン屋。もう一度行くのである。
「物凄く美味しくて、気に入ったんですよ」
と笑顔で入るには、小一時間後の同じ味(他の味がねえ)しょうゆラーメンは、塩分がきつすぎる。
ブロッケンjr並に、ラーメンに対するトラウマが生まれ、お前の親父、キャップにドクロ付いてたか?という疑問まで生まれる始末。
落胆する車内で、TTが言った。
「駐車場狭いし、ここで行動振る?」
ケロロ「馬鹿言うな、行くのは行くぞ。ルールだし」
結果、駐車場がいっぱいだった為、近くのコンビニに停車、振る事になった。

地球生誕以来、全ての生命体の魂が見守る中、TTが行動を決めるという最悪の状況。
だが、奇跡が起きた。
出た目は



一回目・銀が出た場合

赤・ピンク・青・全員食べられる
緑・銀・黄色・全員食べられない

完全に二択。
大学入試で採用されたなら、日本の将来が危ぶまれる程度の難易度になる。
そして、第二投。

出た目は



全員食べられない

今回の企画は失敗だ、つまらない。
そう思わざるを得ない出目だったが、車内に湧き上がったシュプレヒコールの中、企画者であるけろろ自身、ホっとしていた。

そのまま、ミッキーが初の場所決め。

第一投



与楽(いちご大福)が入っている。時間的にはあそこはすぐ売り切れるそうなので、ラストチャンス。
出ろ!出るんだ!そう祈るけろろの思いも虚しく、出た目は



赤・茶寮 都路里 京都市東山区祇園町南側573-3

駅前のど真ん中に抹茶パフェを食いに、男四人が旅立つ事になった。新撰組がいたなら、確実にしとめに来るはずである。

道が碁盤の目の為一通が多く、走りにくいわけではないものの、順調とは言えないスピードで到着したアーケード街。だが、駐車場までかなりある。
気温、30度近い晴天の中、てけてけ歩いてやっと到着した店の前には、ガンダーラ16僧以上のスケールの行列が出来ていた。ほぼ、カップルの。
「いやぁ。こういうのは並んでこそですよね」
と能天気な方(みっきーさん)が雰囲気を良くした所で、並ぼうとした為、三人から待て!との合図。

そう、食えるわけではないのだ。行動を決めなければね。
そして、読まれている方は分かっているだろう。
ディズニーランドで踊り狂っているキャラのハンドルネームを持つ彼以外、誰一人として、並んでまで食いたいなどとは思っていなかったのだ。

しかも、中にいるシマーという彼。彼には恐るべき能力が備わっている。
昔、我々数人で車で雨の中を走っていた時、高校生くらいのカップルが、男の子が前、女の子が後ろにかさを持って立って、二人乗りで自転車に乗って走っていて、それを目にするや否や、「こけろ!こけろ!」と念仏でも唱える様にシマーがつぶやきだした。
何を気持ち悪い事やっとんだ・・・と思っていると、そのカップル、見事な程に転倒・・・・・・。その時、喝采をあげている、彼を見て、スタンド能力の存在を信じてしまったものなのだ。荒木先生、さすがです。

つまり、みっきーが嬉しそうに抹茶抹茶食べられる食べられると言いながら振っている今、出る目はもう決まっていたのだ。

第一投



第二投



一回目・銀が出た場合

赤・ピンク・青・全員食べられる
緑・銀・黄色・全員食べられない


ありがとう、ディアーボ・シマー。
我々は、カップル祭りの開催所を後に、車へとまた、遠路歩いた。

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Author:akichild
ケロロはミクシィネームでした。
大阪で三猫と二児と嫁さんとクラス30だいです。

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